【 Phantom Pain(地球連合軍独立機動群)】 |
地球連合軍において、特異な任務を中心に果たす部隊の総称。 部隊はそれぞれ戦艦一隻を中心にMS部隊等を擁する小隊で、宇宙を含め全世界に散らばっている。 要人の護衛から暗殺、内紛処理から戦争の火種になるものまで、関わる任務は黒く大きい。 それだけに死の商人と呼ばれる組織"ロゴス"の影響力が色濃く、ブルーコスモスの信条を掲げる者も少なくない。 例外中の例外はスピネルの属する『ガーティ・ルー』部隊。彼らの後ろ盾はロゴスではなく、マティスの組織である。 スピネルの意見の5割近くがその通りに反映されるため、彼の部隊と言っても過言ではない。 |
11 | スピネル・フォーカス/Spinel Focus |
遺伝子:Natural 年齢:19 性別:男 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:少佐 搭乗機体:GAT-X105『ストライク』 | |
翡翠色の眼に銀青色の髪、コーディネイターに間違われる端正な容姿を持つイギリス人。 五年前、ブルーコスモスによるテロで実の両親を失い、それが元で精神異常を来す。 そして何の因果か、ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルの養子に迎えられた。 しかし彼に、養子に迎えられた最初の一年間の記憶はない。 存命だったエリース・アズラエル夫人は、彼が正気に戻る前に亡くなってしまった。 正気に戻ったスピネルは、自身の境遇に愕然となりながらも夫人について深く悔いる。 多大な世話を焼いてくれた人物に礼も言えず、覚えてもいなかったのだから。 さらに一年後、彼は地球連合軍へ志願し、ほんのわずかな期間で将校階級へ上り詰める。 表向きアズラエルの名は伏せられ、彼は好んで戦いの前線へ臨んでいた。 宇宙空間を極端に嫌うにも関わらず、月面戦線やヘリオポリス戦役などで半強制的に派遣されている。 グリマルディ戦役で悪友ムウ・ラ・フラガに出会い、ヘリオポリスではストライクの試験パイロットだった。 第八艦隊合流時に正式パイロットとなり、ストライクは今でも元祖GATの地位を不動のものとしている。 前大戦時の二つ名は『メデューサ・パピヨン』『連合の蝶』。 だが電磁波を用いた石化の戦い方は、前大戦以来、喪失の記憶と共に封じてしまった。 彼にとって宇宙とは、全てを失った無の空間。 前大戦終結から数ヶ月後、月面都市コペルニクスで療養中の彼をネオ・ロアノークが訪ねて来た。 ネオの仮面の下の素顔。それを見てスピネルが受けた衝撃は、想像に難くない。 それから約二ヶ月間、彼は精神的ショックにより声を失った。 とある事件により声を取り戻したスピネルは、アズラエル財団を継ぐと同時に軍需部門と情報部門を解体する。 他の支援部門は信頼のおけるマリーとクーロンへ譲り、ソウカや他の使用人たちも十分な給金と共に故郷へ返した。 身一つとなった彼は連合へ戻る意思を再度固め、ネオと共にイルドを介してマティスを訪問する。 マティスはスピネル本人にも強い興味を示し、その協力の下でスピネルは"蝶"としての羽を繕った。 現在、連合に戻る彼に従う意志を示した財団所属の数十人が、専属のスタッフとなりストライクの整備等にあたっている。 ユニウス条約締結後は改修した機体のテストも兼ねて、宇宙、地球を問わず大きな戦闘の起きた場所へ赴いていた。 マティスが呼んだ《アリオーシュの蒼い蝶》は瞬く間に二つ名として広まり、内外で知らぬ者は皆無だろう。 機体解析コードも『GAT-X105』のままで、その名前が与える影響は計り知れない。 養父や同調した仲間、共に笑った友人。その全てを失った彼は生きる理由を"復讐"に求めた。 それは個人への憎しみだけでなく"組織"に対しても向けられ、結果的にはマティスと手を組んだ形だ。 だがそんな暗い部分を感じさせないほど、彼自身の性格はさっぱりしつつ社交的。故に周りには人が集まる。 街に出れば、どこにでもいる普通の青年に変わりない。違うのは境遇と身を置く環境か。 経験値の高さから、戦闘能力はシンやレイ、ステラたちを圧倒的に上回る。 またその指揮能力は、ハルバートンやナタルといった歴戦の指揮官を間近で見ていたためか、光るものを持つ。 |
12 | ネオ・ロアノーク/Neo Lorrnoke |
遺伝子:Natural(Cloned?) 年齢:27 性別:男 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:大佐 搭乗機体:TS-MA4F『エグザス』 ZGMF-X12A『テスタメント』(未定) | |
連合軍第81特殊機動隊ファントムペイン所属の大佐であり、指揮官。『エグザス』のパイロット。 故アル・ダ・フラガが自身のクローンの前に制作を依頼した、実子ムウのクローン。ただし本人は知らない。 オリジナルが幼児期の頃に生まれたため、年齢や老化現象はほとんど目立たない。 |
13 | ステラ・ルーシェ/Stellar Loussier |
遺伝子:Natural(Extended) 年齢:16? 性別:女 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:少尉 搭乗機体:ZGMF-X88S『ガイア』 GFAS-X1『デストロイ』 | |
ファントムペイン所属の少尉、ネオとスピネルの部下。『ガイア』のパイロット。 "死"という言葉を異常な程に恐れる、研究所ロドニアのエクステンデッド成功体。 実年齢よりも幼く、"好き"と"嫌い"の差異がかなり激しい性格。 ディオキアへ潜入したときシンに出会い、彼のまっすぐな性格と「守る」という言葉に惹かれる。 その言葉は彼女をロドニアへ向かわせ、シンと再会するもその体は"通常"に耐え切れなかった。 スピネルの元へ戻った際に上層部の策略に利用され、デストロイへ搭乗する。 スティングとスウェンが離脱し、シンの乗るインパルス、そしてAAといった様々な戦力が入り乱れたベルリン。 執拗なムラサメとルージュ、セイバーに恐怖で狂乱した彼女は、その手でストライクを撃ち落としてしまう。 自我を失いかけたステラを救ったのは、シンの声。 我に返ったステラはその手に撃たれることを望み、そして彼の手の中で息を引き取った。 |
14 | アウル・ニーダ/Auel Neider |
遺伝子:Natural(Extended) 年齢:16? 性別:男 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:少尉 搭乗機体:ZGMF-X31S『アビス』 | |
ファントムペイン所属の少尉、ネオとスピネルの部下。『アビス』のパイロット。 "母"という言葉に異常なほどの執着を見せる、研究所ロドニアのエクステンデッド成功体。 遊ぶこと、楽しいことが好きでステラ同様子供っぽい。スピネルに対する羨望と嫉妬が強い。 親の愛情に飢え、誰かに甘えたがる。戦場での明るさは「死」という恐怖を否定するため。 彼のブロックワードである"母"は、研究所時代に唯一優しさを与えてくれた研究員。 |
15 | スティング・オークレー/Sting Oakley |
遺伝子:Natural(Extended) 年齢:17? 性別:男 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:少尉 搭乗機体:ZGMF-X24S『カオス』 | |
ファントムペイン所属の少尉、ネオとスピネルの部下。『カオス』のパイロット。 他の2人と違って"ブロックワード"を持たない、研究所ロドニアのエクステンデッド成功体。 ステラとアウルの兄のような存在。そのため、面倒ごとを嫌うスピネルに何かと押し付けられることも。 スウェンと共に月基地へ異動となり、レクイエム戦でスピネルに再会する。 その際、陽動作戦を敢行していた彼を庇い、重症を負う。 |
16 | スウェン・カル・バヤン/Sven Cal Vayan |
遺伝子:Natural 年齢:20 性別:男 所属:地球連合軍第81独立機動群/ガーティ・ルー 階級:中尉 搭乗機体:GAT-X105E『ストライクノワール』 | |
ファントムペイン所属の中尉、銀髪で19歳。コーディネイターを憎悪する。 GAT-X105Eストライクノワールに搭乗。スターゲイザー計画にて搭乗するらしい? ユニウスセブン落下後、地上に降りたスピネルたちの部隊へ部下と共に合流する。 アウルとは別の意味でスピネルに対しライバル心を持つが、なかなか部下たちの面倒見は良い。 ベルリン侵攻作戦前、スティングと共に月基地の部隊へ異動となる。 ステラや連合軍上層部、自身について予測したスピネルの策略と知るが、それでもスウェンはそれに従った。 後にレクイエム破壊任務を負ったスピネルと再会。戦後は少佐となり連合軍に残る。 |