人物設定No.4〜No.10

Minerva(ミネルバ)】
 大戦後、ザフト軍が初めて建造したMS運用最新鋭艦。ナスカ級やローラシア級とは一線を画した戦艦である。
火力・推進力・運搬力・共に申し分なく、地球においてザフトを体現する存在となっている。





04 シン・アスカ/Shinn Asuka
 遺伝子:Coordinator(Albino)
 年齢:16
 性別:男
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 搭乗機体:ZGMF-X56S『インパルス』
      ZGMF-X42『デスティニー』
 黒い癖っ毛に類を見ない赤い眼、女性以上に白い肌。コーディネイトでアルビノが発現したと思われる。
 前大戦中期、オーブ・オノゴロ戦役でフリーダムの爆撃を受け、父、母、妹を目前で亡くす。
しかしその失った家族とシンは血が繋がっていない。本人がそのことを知る機会はあるのかどうか。
実際は周囲の環境により婚姻出来ないデュランダルとタリアの間に生まれた、非合法な子供。
人工授精と人工子宮で生まれたため表に出すことが出来ず、アスカ夫妻へ養子に出された。
戦後しばらくはオーブ軍将校トダカの元で過ごし、後に単身でプラントへ渡る。
だがオーブ政府の急場しのぎの対応はまったく無いに等しく、シンは独りアプリリウスを彷徨った。
そこでラクスに扮したミーアに出会い、同じ孤児故の同情か、彼女はシンを自宅へ連れ帰る。
何の因果か、彼女の戸籍主はシンの実の父親であるデュランダルであった。
程なくしてミーアやもう一人の同居人レイとも仲良くなり、奇妙な"家族"が生まれた。
 買い物に連れ出された先のショッピングモールで、後に知り合うアビー・ウィンザーを助けている。
シンは気付いていないが、実はそこでホーク姉妹とも接触していた。
半年後、シンはレイと共にザフトアカデミーへ入学し、彼やルナマリアとMSパイロットを目指す。
紙の上の試験はまるで駄目だったが、実戦演習で彼に勝る撃墜数の者は居なかった。
後に晴れて紅服となった3人は同艦配属となり、気心の知れた親友になる。
ヨウランやヴィーノ、メイリン、アビーもまた、アカデミー時代からの友人だ。

 目上の者に対して反抗的な態度を取ることが多いが、根は素直で裏表のない性格をしている。
しかし攻撃的な態度を取ったり自己中心的であったり、必ずしも"良い子"ではない。
感受性の強い時期に家族を目の前で亡くしたことが原因の一端であると思われるが、根拠はない。
それでも正義感が強く友人を大切にするため、同じく彼を守ろうと手を伸ばす者は多い。

今大戦では、オーブ脱出戦から《ミネルバの剣》と呼ばれ始め、後に《ウリエルの紅い蝶》と恐れられるようになる。





05 レイ・ザ・バレル/Rey Za Burrel
 遺伝子:Coordinator(Cloned)
 年齢:17?
 性別:男
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 搭乗機体:ZGMF-1001/M『ブレイズザクファントム』
      ZGMF-X666S『レジェンド』
 絵に描いたような金髪碧眼の美少年。友人以外に無関心で、"アンティーク・ドール"と嫌みを言われることも。
これまた絵に描いたような優等生でアカデミー主席卒業。上位機種を与えられるほどだ。
 メンデルで生み出されたアル・ダ・フラガの後期クローンであり、ラウ・ル・クルーゼとほぼ同一の遺伝子を持つ。
クルーゼによってメンデルから救い出され、彼の事情を知るデュランダルへ預けられる。
後にレイは公的にデュランダルの養子となり、自身の境遇を知りながらも理解者に恵まれて育った。
しかし後期故にテロメアはクルーゼよりもさらに短く、20代を生き抜けるか分からない。
それでも彼が日の元で生きているのは、他ならぬシンとミーアの存在だ。
底抜けに明るくテンションの高いミーアは、静かな環境が好きなレイには鬱陶しい。
だが彼女の過去は決して明るいものではない。それでもミーアは前向きに、"今"を考えて生きている。
そのミーアがある日突然拾って来たシンは、裏表もなく喜怒哀楽を素直に出す子供だった。
立場上、感情を隠すことを日常としてしまったレイには羨ましいほどに。
それでいて過去を明かさないシンは非常に危ういものを抱えており、自分で歯止めを掛けられない。
同じ日常の中で、ミーアよりもシンの方がより世話の焼ける人物であった。
ザフトアカデミーへ進学してからもそのストッパー役は変わらず、それはレイにとってある種の"救い"となる。
 "必要とされること"
裏表のないシンのそれがレイの救いであり、生きる理由となった。

 表情の変化が乏しく常に冷静沈着であると思われがちだが、その裏で冷たい怒りが押し殺されていることがある。
シンのように前判断出来ないので、それはある意味で恐ろしいだろう。
考えるよりもまず行動するシンを何とかすることは、ルナマリアと共にもう日常茶飯事だ。
一歩踏み込まれれば自己防衛せざる負えない彼を守ることを常とするため、踏み込もうとする者には容赦しない。
特にアスランやカガリといった、その言葉の全てが琴線に触れる者は。
逆にレイ本人は"強い"と思われがちで、当人も弱さを曝け出そうとはしない。
そのため、キラやカナードの言葉1つ1つが棘であり、時として光となる。
中でも同様に"創り出され望まれなかった者"であるカナードは、闇に光る闇の導であった。





06 タリア・グラディス/Talia Gladys
 遺伝子:Coordinator
 年齢:29
 性別:女
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 階級:艦長(特務隊FAITH)
 ミネルバの艦長であり、血縁上ではシンの実母である女性。
彼を生み出すことを是としたが、実際に会ったのは彼がアカデミーに入ってからだった。
さすがに母親を名乗ることは出来ず、しかし偶然と必然が重なり同艦配属となる。
彼女にとってはレイも息子同然で、彼らには母親然とした態度で当たった方が効くらしい。
ミーアの存在や意味については推測しか出来なかった。





07 ルナマリア・ホーク/Lunamaria Hawke
 遺伝子:Coordinator
 年齢:17
 性別:女
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 搭乗機体:ZGMF-1000『ザクウォーリア』
      ZGMF-X56S『インパルス』
 シン、レイの同期であり同じ紅服を着る。『ガナーザクウォーリア(赤)』のパイロット。
勝ち気で押しの強い性格だが、目敏く人の心情に気付く姐さん肌。





08 メイリン・ホーク/Meyrin Hawke
 遺伝子:Coordinator
 年齢:16
 性別:女
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 階級:MS管制官
 ルナマリアの妹。ミネルバ所属の管制官を務める。
後にアスランと共にザフト軍を脱走し、エターナルの管制官を務めることになる。





09 ハイネ・ヴェステンフルス/Hine Westenfluss
 遺伝子:Coordinator
 年齢:21
 性別:男
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 階級:特務隊FAITH
 搭乗機体:ZGMF-X23S『セイバー』
 シンたちがアカデミーにいた頃、実践演習を担当していた職業軍人。先行機『グフイグナイテッド』のパイロット。
アーモリーワンへ向かうデュランダルの護衛任務にあたり、シンたちの最初の上司となった人物。





10 アビー・ウィンザー/Abbey Windsor
 遺伝子:Coordinator
 年齢:17
 性別:女
 所属:ザフト軍LHF-BB01『ミネルバ』
 階級:特務看護士
 後に脱走するメイリンの空席を埋める、ミネルバの新たな管制官。
職務に忠実だが、ふわりとした雰囲気は場を和ませる。メイリンとは同期で親しい友人であった。









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