―――私は世界を彷徨いV.V.に出会い、シャルルに出会い、マリアンヌに出会った。
マリアンヌに出会い、私はルルーシュに出会った。
ルルーシュと言葉を交わしたのは、契約を交わしたあの日が初めてだった。
…"ギアス"は人を不幸にする。なのにルルーシュは、私に礼を言った。
どれだけ生きて来たかなど疾うに忘れたが、"ギアス"に礼を言ったヤツは他に居なかった。
…だから、本当に嬉しかったんだ。いつだって私は、与えては裏切られてきたのに。
私はルルーシュの友でも恋人でも理解者でもなく、共犯者だ。
今まで生きてきて、『魔女』であって良かったなどと思う日が来るとは、…な。


C.C.
初対面:ブラックリベリオンより1ヶ月後
場所:アッシュフォード学園クラブハウス
第一印象:…イライラしてくる。


「C.C.の目は、いつだってボクを"子供だな"と笑ってる。だから好きじゃない。
たとえ言ってることが正当なものでも、いちいち癪に障る言い方をするし。
それに殺して済むような存在でもないから、本っ当にイライラするよ。
兄さんをすぐ傍で守れるのがC.C.だけだっていうのも、分かってるけど。
それでもやっぱり、C.C.は気に食わない。
…時々、母さんに似てると思うこともあるけど」


ーーー ロロ・ランペルージの場合

初対面:"ゼロ"復活より1ヶ月後
場所:アッシュフォード学園地下
第一印象:あっは、面白そうな人だなあ。


「開口一番、『あの白兜の生みの親か。もっとマシなものを作れ』とか言ってくれちゃったし。
僕のランスロットは、ラクシャータの紅蓮に負けたことがないのにさ〜。
…うん。なんというか、自分を『魔女だ』なんて言う人には初めて出会ったよ。
会わない方が珍しい? そうだよねえ。魔女なんて居ないもんねえ、普通は。
最初は胡散臭かったよ。当たり前だけど。
でも"枢木スザクは気に食わん"って言ったあの顔は、本気だった。
紅蓮のデヴァイサーに向ける、失望と蔑視も…ね。
ところであの"ギアス"って、どうなってるんだろうねえ? ホント、データ取らせて欲しいよ。
前に聞いたら、"貴様などに取られてたまるか"って鼻で笑われたケド」


ーーー ロイド・アスプルンドの場合

初対面:ブラックリベリオンより2ヶ月後
場所:中華連邦・朱禁城
第一印象:高慢だな。


「魔女だという事実を考えれば、まあ納得出来ないこともないが。
剣や銃器を扱うことは不得手なようだが、実力は自身を『盾』と称するに値している。
ただ、退屈しのぎの言葉遊びに天子様を指名するのは止めてもらいたい。
彼女が幼少期の参考に出すのは、決まって自分自身かあの方だ。
比べようもないことは分かっているだろうに、それを面白がるから質が悪い…」


ーーー 黎星刻の場合

 魔    女

永    遠    と    孤    独    に    愛    さ    れ    た    、
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09.12.10/11.1.23 修正