結狂夢ノ零銀
登場人物
<紅葉山関係者>
□エレン
中学3年生の少年。元は産土神であった狼の群れのリーダー。魂が純真なまま転生し、ゆえに欲にまみれた魂に狙われる。
かつての記憶はないが、リヴァイへ明らかな敵意が向けられると本性である大口真神(おおくちのまかみ)が顕現する。
武器はかつて人間が天照大御神より賜り、さらに真神へ奉じられた七支刀(ななつさやのたち)。
年を取ることなく、周りの身内と共にずっと同じ学年の同じクラスに在籍している。
>>七支刀(ななつさやのたち)
雷槌を呼び海を割る程の力を秘めた青銅造りの剣。天照大御神が伊邪那岐尊(イザナギノミコト)より賜り、人間に下賜したひと振り。
両刃の刀身であるが儀礼用であり、刃は潰されている。また、刃の両側から3本ずつ枝刃が出ている。
普通に使用しても斬るという動作は出来ないが、雷槌を纏うことでそれを可能としている。また、扱う側が高速で振り回すことで真空波をも纏う。
□ミカサ
エレンの幼馴染みの少女。元はエレンの群れの1頭。群れの中でももっとも力が強く、かつエレン第一主義。
リヴァイがエレンをとても大事にしていることを知っているので、多少の嫉妬はすれども敵意はない。
平安の時代は烏天狗として転生していた。
□アルミン
エレンの幼馴染みの少年。体力はあまりないが、非常に頭が回る。元はエレンの群れの1頭。
術式の発案は大抵アルミン。平安の時代は影を操る鬼として転生していた。
□マルコ
夢を喰らう獏(バク)。元はエレンの群れの1頭。夢を喰うついでに記憶を喰らうこともできる。
結界を張っているような描写があるが、あれは結界を張っているのではなく『夢』の空間へ移っている(説明しないと分からない残念仕様)
□サシャ
隣の天気予報士(勘)。元はエレンの群れの1頭。
過去にリヴァイによって調伏されたギョウを身に取り込んでいるため、干魃を引き起こすことができる。
本人は食べることが大好きなため、作物を枯らすことを嫌がる。なので、彼女がその力を使うときは本気でキレているとき。
近代になってから干魃を起こしたことはない。たぶん。
□コニー
ミカサ、アルミン、マルコ、サシャと共にエレンのクラスメイト。元はエレンの群れの1頭。
結界を張っているのは実はこの人。馬鹿だけど、馬鹿ゆえに考えなくても結界を張り続けることが出来る。
ただし結界で弾けるのは負の黒雲を一例とした『人から分離した』思念や呪術であり、事故や事件といった分離していないモノは防げない。
また有効範囲はせいぜい教室程度の広さなので、学校外だとエレンを守ることが出来ない。
□リヴァイ
エレンのクラスの担任、古典教科担当。またエレンの保護者代わりでもある。
元は産土神であった狐。エレンを守るためなら何も厭わない。顕現すると白面金毛九尾となる。
何度も何度もエレンを人間に奪われ、もはや一片の情も残してはいない。何十年も同じ中学校で教師をしている。
武器は月読尊より賜った死返珠(まかるかえしのたま)。
『翼の組織』の前身は平安の時代に創設された『翼ノ座』だが、それを創ったのは"2周目"に陰陽師として公家方に入り込んでいたリヴァイ。
力のある者は結界や術式の『柱』として非常に役に立つので、そういう存在を集めるために創った。
もちろん、紅葉山を自身の御領地とするためでもあった。今でも存在していたことに内心で驚いているが、利用し続ける気満々。
>>死返珠(まかるかえしのたま)
月読尊が伊耶那美尊(イザナミノミコト)より賜った宝珠。『こっくりさん』で魂を掴んだ者の命が封じられている。
こっくりさんは通常4人で行う降霊術のため、一度行われれば4人が魂を掴まれる。
捉えられた魂は青白く揺れる狐火としてリヴァイの周囲を飛び、彼が怪我を負う代わりに砕け散る。
また、捉えられた魂はエレンに降り掛かる災難を代わりに負わされる。どちらにせよ、その魂の持ち主は遅かれ早かれ死ぬ。
□アニ
オフホワイトの体毛に、四肢の先と尻尾の先が焦げ茶の野良猫。元はエレンの群れの1頭。
大正の時代にエレンとリヴァイに再会したが、エレンが事故死したことで怨みを募らせ猫又となった。以降は猫又としてずっと生き続けている。
人語を話すには、人間の意識を乗っ取る必要がある。また、人間の魂を食料とする。
□ベルトルト
商店街の周辺によく現れる鴉。この国の鴉にしては大きく、レイヴン(西洋鴉)並。元はエレンの群れの1頭。
平安の頃は人間として転生していたが、近代に転生してからは永く生き続け八咫烏となっている。人語を話すには、人間の意識を乗っ取る必要がある。
過去にリヴァイによって調伏された大風(たいふう)を身に取り込んでいるため、その力を扱うことができる。
生き物の魂を食料とする。アニとは違い、魂は人間でなくても可。
□ライナー
エレンとリヴァイの自宅に住む大型犬。元はエレンの群れの1頭。近代に大型犬として転生してからは、ずっとその姿で生き続けている。
過去にリヴァイによって調伏された窮奇(きゅうき)を身に取り込んでいるため、その力を扱うことができる。また、力を扱う際は窮奇の姿に変化する。
人間の魂を食料とするが、リヴァイの死返珠からもうすぐ死にそうな古い魂のものを分けてもらっている。
□ジャン
紅葉山神社の神主。平安の頃からずっと神社と紅葉山の管理をしている。元はエレンの群れの1頭。
一番無難な対応が出来るので、リヴァイに「お前にここの管理を任せる」と紅葉山ごとポイされた苦労人。
観光客の増える時節にエレン宅の結界を強化したり、願掛けする参拝客からこっくりさんの素材候補に印を付けたり、いろいろやってる。
また、稀に来るハンジのような『喜ばしくない客』の応対も重要な仕事。
<翼の組織>
□ハンジ
子どもの無邪気な思念ほど大きな事件となるので、よく学校教師として送り込まれる組織の先鋒。
教員免許もカウンセラーの資格も医師免許も持ってる。めっちゃ頭良い。
札使いであり、行使する式神は牛頭や馬頭といった地獄関係が多い。また、各地に『目』として彼女の式神が飛んでいる。
□エルヴィン
翼の組織第57代目室長。表立って戦いに出ることは滅多にない。
□エルド、ペトラ、オルオ、グンタ
エルヴィンとハンジの部下にあたる。
エルドとオルオは攻撃要員、ペトラとグンタは補助要員として非常に優秀。
□ミケ、ナナバ
ミケは水神を主とした攻撃要員、ナナバは同じく水神を主とした回復・補助要員。
ユミルを出す隙が無くて残念でした…。
2015.7.1
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