2.二次試験





100名という枠は、意外と早く埋まるものだ。
雄英高校1-Aは、運も味方して全員が一次試験を突破した。
エレンたちは、轟に続いて雄英高校では二番手で合格者の部屋に入っていた。
彼らは周りの衆目を集めていたようで、遅れてきたクラスメイトたちはその集中線にギョッとする。
「な、なんか…エレン君たち、すごく見られてない?」
「そうか? まあ、ショートと喋ってたし」
「問題ない」
尋ねた緑谷にエレンとミカサは通常運転の様子で、アルミンは何かを察したような笑みを浮かべている。
「さあ、気づいたんじゃないかな。僕らの装備が調査兵団のものだってこと」
生憎と見慣れてしまっていた緑谷は、改めて思った。
(立体機動装置は、それだけ『特別』なんだ)
門外不出の特殊な武器と装備。
雄英一の発明オタクと教師に言わしめる発目明ですら、『原理は何となく解るが、細部まで分解しないと理解は出来ない』と肩を落とした代物だ。

発祥も本拠も国外である『調査兵団』が日本のみならず諸外国でも耳目を集めるのは、とかく『目立つ』からだ。
特に街中の被災現場であれば、彼らの姿は必ずある。
瓦礫を筆頭とした障害物を物ともせず、敵(ヴィラン)相手の戦闘さえやってのける。
おまけに、大概はその中に1名、『無個性』の者が居るのだ。

無個性の者に、ヒーロー免許は発行されない。
だからこそ、目立つ。

『えー、皆さん。一次試験突破、おめでとうございます』

アナウンスが入り、緑谷はハッと意識を戻した。
正面の巨大モニターには、先程まで走り回っていたフィールドが映し出されている。

『これから二次試験を実施します。画面をごらんください』

さっきから見ているけど、と思った傍から、轟音が轟いた。
「会場が?!」
「なんでっ?!!」
一次試験会場に存在した建物すべてが、大地震に遭ったかのように倒壊していく。
しかも倒壊した建物をズームした映像には、動く人影が複数あった。

『二次試験はこちら! 敵(ヴィラン)による大規模テロを受けた街で、巻き込まれた市民を救助すること!』

神野の再来だ、と緑谷と飯田は感じた。
おそらくは轟や切島、八百万も同様のことを思っただろう。
報道でしか事件を知らないアルミンも、口にはしないが同じことを考えた。
(随分とハイレベルな試験だな。それだけ危機感があるってことか…?)
しかもこの試験内容、雄英1-Aには不利だ。

『採点は減点方式です。各自持ち点100から、ヒーローとしての行動規範に基づいて減点されていきます。
それでは、頑張ってください』

再び部屋が展開され、目の前には黒土の地面、遠くには崩壊した煙が見える。
全員が一斉に走り出した。

「これは、酷いな…」

街は、見る影もなく瓦礫と化していた。
あちらこちらから煙が上がり、悲鳴が聞こえてくる。
1−Aの者たちは、呆然とそれらを見つめた。
「まずは救護所を作ろう」
「私、目印の旗を立てるわ!」
他校の生徒たちが、即座に行動を始める。
飯田は率先して動く者たちに、自分たちとの経験の差を感じずにはいられない。
「神野で、俺たちはヒーローの邪魔をしないことを最優先にした。これはあのときと逆だ」
それでも、やれることをやらなければ。
顔を上げた緑谷の視界に、交錯する剣のエンブレムが映った。
パシュ、とガスの噴射する音がする。

「こういう現場では、必ず2人以上で行動すること。
救護エリアを作ってくれるみたいだから、とにかく怪我人はそっちへ運べ」
「トリアージは、必要ない。それは救護エリアで出来る人がやる」
「僕たちは、出来ることをやれば良いんだよ」

そうか、と麗日は思い出す。
「…そうや。エレン君たち、ドイツではプロなんや」
「ンだと?!」
爆豪の驚いた顔なんて、滅多に見れない。
からかってやりたいところだが、ここは『現場』だ。
エレンは唇で笑むに留めた。
「救護エリアで緑の煙弾を上げるから、まずはそこを目指せ」
「緊急時は赤の煙弾を上げるよ。黒だと、他の煙に混ざっちゃうから」
じゃあ頑張ろうね、と笑ったアルミンを最後に、編入生3人はあっという間に飛び去っていった。
「なんつー機動力だよ…知ってたけど」
あの速さは、爆豪の爆破でも轟の氷結でも追いつけない。
切島はガリガリと後ろ頭を掻き、次いで両の拳を突き合わせて気持ちを切り替えた。
「よっしゃ、行こうぜ! 一番身近なセンパイに負けてらんねえ!」
「っ、そうだね!」
そう、足を止めている暇はない。



パシュッ、キュルルルッ!

特異な音と共に、瓦礫の上を猛スピードで飛び去っていく人影。
「ほほー。彼らは調査兵団の雛鳥ですか」
目良はモニターを見ながら、該当する3名の情報を呼び出す。
「おっと…雛鳥ではなく、すでに成鳥でしたか」
他国で正式なヒーロー免許を持っている場合、日本では仮免許が無条件で発行される。
どうやら彼らは、年齢も鑑みて手間の掛かる手段を取ったようだ。
(まあ、活動するには日本の法律やらヒーロー事情やらが頭に入ってないといけませんからねぇ)
雄英高校は、ヒーロー育成のための知識や経験を取り込むことに躊躇がない。
ゆえに彼らを受け入れたのだろう。
(お手並み拝見といきますか)



金属を擦る音が、頭上を抜けた。
「…っ、やっぱりあの3人、調査兵団か!」
「間近で見るの初めてだけど、すっご…ていうか速っ!」
傑物学園の真堂は、ペアで救助にあたっていたクラスメイト共々、その機動力に唖然とする。

エレンたちは緊急で張られた救護エリアへ降り、まずアルミンが周囲へ指示を出す女生徒へ声を掛けた。
「救護エリアはここだけですか?」
「ええ。この災害規模じゃ、点在させるのも危険だから」
「分かりました」
頷いたアルミンは、腰のホルダーからピストルに程近いサイズの銃を取り出す。
(ピストル…じゃない?)
それにしては、口径が大きい。
訝しげな顔の彼女に気づき、アルミンは安心させるように笑みを返した。
「安全を知らせる煙弾を上げます。色は緑です。逆に、緊急時は赤い煙弾を上げます」
それって、と聞き返そうとした彼女を待たず、銃を持つ手が真っ直ぐに上を向く。

パァン!

一直線に空へと伸びる、緑色の煙。
「救護エリアはあそこか」
「ここからだと、少し距離があるわね」
湖のあるエリアへ救援に来ていた轟と蛙吹、尾白は、遠目にそれを認めた。
「調査兵団の、マジもんの活動を見れるなんてな」
嬉しいけど複雑だ、と苦笑した尾白に、蛙吹がケロと頷く。
「そうね。でも今はゆっくりしてられないわ」
「ああ」

瓦礫の山で救助活動を行っていた緑谷たちにも、緑の煙弾はよく見えた。
「分かりやすく、確実。雨の日以外には実に有用な手段だな…」
怪我人を背負いながら、飯田の足は煙弾の方角へ向く。
緑谷も怪我人を抱きかかえながら、そちらへと駆け出した。
(何だっけ…。昔、偽物に煙弾を上げられたことがあって、調査兵にしか解らない細工をしたって言ってたっけ)
緑谷はアルミンに聞いた調査兵団の話を思い出し、次いでふと、脳内に何かが引っ掛かった。
(あれ…?)
今、大事なことに気がついたような。

「エレン、ミカサ」
煙弾を打ち上げたアルミンが、2人を呼ぶ。
「どうした?」
「うん。2人にはこの近くに居て欲しいんだ」
人手が欲しいだとか、そんな理由ではなさそうだ。
エレンとミカサは視線を交わす。
「アルミンが言うなら、分かった」
「何かあるってことなんだろ? お前に従うぜ」
彼らはさして疑問も持たず、近場の瓦礫の山へ怪我人を捜しに行った。

他者が見れば、それで良いのかと問うだろう。
けれどエレンとミカサは、アルミンの才知と判断力に強固な信頼を置いている。
そうして3人、それぞれに役割を担いながら生きてきたのだ。

アルミンは救護エリアで怪我人の手当てに入る。
彼の頭の中では、これから起きるであろうシナリオが展開されていた。
(二次試験の内容は、『敵による大規模テロを受けた街で市民を救助する』。始めから課題を言ってた)
アルミンはつい先程、煙弾を上げた。
煙弾を上げるメリットは、電気や電波が使えずとも迅速に現場の状況を伝えられること。
デメリットは、不特定多数の目にそれが見えること。
過去、そのデメリットにより調査兵団は敵に罠に掛けられたことがある。
(まあ、今日は試験だから正規で使う煙弾じゃないけど)
調査兵団の活動は、良くも悪くも大衆に知られている。
つまり、色付き煙弾の意味も不特定多数が知っているということだ。

「ビル群の南側、捜索終了しました!」
「高速道路の方は、もう誰も居ないみてえだ!」
学校を問わず、救助に当たっていた受験者たちから続々と報告が入ってくる。
安全確保が重要となる救護エリアは、情報の集まるエリアでもあった。
(…現場の混乱が収まってきた)
そろそろ、『来る』。
アルミンは軽傷者の手当てを終えると、近くに居るであろう幼馴染たちを呼んだ。

「エレン! ミカサ! 気をつけて!」

突然何を言い出すのだ、という視線が、受験者からも怪我人からもアルミンに刺さる。
が、それは一瞬にして掻き消えた。
救護エリアからそう離れていないフィールドの一角から、爆発音が轟いたからだ。



「いやぁ、さすがですねえ。こちらの意図を読んでましたか」
敵役の登場より前に叫んだ、雄英の生徒。
ドイツ国内におけるヒーロー免許を取得済みの彼は、シナリオを悟っていたようだ。
「でも、相手はトップ10ヒーローです。そう簡単には止められませんよ」
目良は興味深く試験会場を見守る。



「敵だって?!」
「あれ、ギャングオルカじゃない?! 嘘でしょ?!!」
登場した敵のトップに、エレンは状況を忘れて目を輝かせた。
「なんだアイツ、すっげぇカッコいいな!」
「エレン、それは後。今はアイツらを止めないと」
「あ、悪い。そうだな」
腰に下がるボックスにワイヤー射出装置をガチリと嵌め、取り出した先には銃身が装着されている。
間髪置かずフィールドの壁に向かってワイヤーを射出し、飛び出した。
「ミカサ、俺の後に撃て!」
「了解」
エレンの銃は散弾、ミカサの銃は単発だ。
大挙して走ってくる敵の手下役に向かってエレンが散弾を撃ち込み、尻込みした相手をミカサが正確に撃ち抜く。
…なお、弾は致命傷を与えない麻酔弾であることを注記しておく。

肉眼で追いつくのが厳しい高速空中機動から撃ち込まれる銃弾は、奇襲としてはあまりに有効だ。
「調査兵団…。敵に回すと、相当に厄介だな」
ギャングオルカは真面目に考察する。
彼の見遣った先で、赤い煙弾が上がっていた。

エレンとミカサがフィールド壁面へ着地したところへ、比較的近くに居た緑谷と真堂が駆けつけて来た。
「揺らして足止めする! その間に沈めろ!」
「はいっ!」
(それだけじゃ足りねえ!)
手下の数が多く、エレンは舌打ちした。
(俺の個性は使えない。ミカサも広範囲は無理、緑谷もだ)
クラスメイトの個性と戦い方を、ざっと思い出す。
地面が揺れて手下たちの足が止まるが、ギャングオルカの足は止まらない。
しかも真堂がギャングオルカから何かを喰らい、倒れた。
(遠距離からの制圧が出来るのは…っ!)

冷気が吹き抜けた。

ギャングオルカは向かってきた氷柱をいとも容易く砕いたが、救護エリアに近かった手下役は軒並み足元から凍らされた。
(ショートが来た!)
エレンとミカサ、緑谷は峰打ちで手下たちの意識を刈り取っていく。
「緑谷、アイツの個性何だ?」
現役ヒーローならば世界中まで守備範囲かもしれない緑谷へ、ギャングオルカの個性を訊く。
「うん。ギャングオルカの個性は『シャチ』、真堂さんが喰らったのは超音波アタックだと思う」
「超音波?」
「たぶん、脳を揺らされる感じ」
凍らされた手下たちの処理が終わる。
「エレン!」
アルミンが駆け寄ってきた。
「緑谷君、ギャングオルカの個性は『シャチ』なんだよね?」
「うん」
「…となると、きっとショートだけじゃ止められない」
「はあ? 何でだよ?」
風が吹き抜けていく。
「シャチを閉じ込められる氷は、氷河から削られた流氷だけだよ」
悠長にしていられたのは、そこまでだった。



瞬時に湧いた怒りが、エレンの思考を真っ白に染める。
(あの士傑のヤツ…っ!)
「真堂さんっ!」
それは飛び出していった緑谷の声でぱっと霧散した。

風に弾かれた炎が着弾する寸前、緑谷は真堂の身体を引っ掴んで飛び上がる。
原因は敵ではない。
味方同士で足を引っ張る、自分よりずっと優秀なはずのクラスメイトと、彼に恨み言を吐く士傑高校の男子生徒だ。

「何をやってるんだよっ!!」

彼らが緑谷の叱咤に我に返るも、もう遅い。
「敵はヒーローの事情など考慮しないぞ? 残念だ」
上空に居た夜嵐へ超音波アタックを決めて空より落とし、ギャングオルカは轟との間合いを瞬時に詰めた。
「…ガッ?!」
轟の脳がぐわんと揺れ、身体が勝手に崩れ落ちる。
その眼前に、何かが突き刺さった。

「…ンの、馬鹿野郎っ!!」

スピードと重心のすべてを掛けて、エレンは両の手のブレードをギャングオルカへ叩きつける。
だがさすがは現役ヒーロー、咄嗟に半身を捻り振るった尾でその衝撃を受け止めた。
それでも衝撃に圧されて、彼の足は地面を刳りながら数m後退する。
「ハハッ、なんという威力だ。調査兵は末恐ろしいな」
弾かれる、と察知したエレンが地面に刺したアンカーを回収した直後、シャチの尾が強く振り被られた。
逆らわず弾かれたエレンは後ろへ吹っ飛び、緑谷と真堂の居る位置まで後退する。
「くっそ、こちとら自分の個性で脳が揺れるなんて慣れてんだ。だから隙窺ってたってのに…!」
あの2人は! と悪態をつく真堂に、エレンと緑谷も唇を噛む。
(どうする…? 広範囲の瞬時制圧は、雄英じゃショート以外には出来ねーぞ!)
「せめてもう少し、みんなが来るまでの足止めが出来れば…!」
この間にも向かってくる手下たちが邪魔だ。

ぶわり、と風が巻き上がった。

「っ?!」
「なんだアレ、炎の竜巻…?!」
熱風に襲われ、エレンたちはさらに後退する。
「そうか…轟くんたち、まだ意識が落ちてないんだ…!」
あの炎の壁を突破するのは、如何なヒーローでもただでは済まない。
(いや、でもオールマイト並の火力があれば…)
「駄目だ、あれじゃ足止めにしかならねえ」
緑谷が考えついたことを口にする前に、エレンがそれを口にした。
「アルミン! 他に手は?」
後方へ振り返らず叫べば、すぐに返答がある。
「雄英以外の個性が解らないから、多人数で向かって超音波アタックの矛先逸らすくらいしか!」
凄いな、と緑谷はただ感嘆する。
敵の出現を予期していたことといい、この一瞬で出来る対策を立てたことといい、アルミンは頭の回転がずば抜けて速い。
けれど、のんびりと構えていられない。
「くそっ、まだ手下が!」
ボスが熱風に閉じ込められても、手下たちはこちらへと向かってきていた。
緑谷はフルカウルを発動し、近い敵から迎え撃つ。

エレンはアルミンの立つ位置を確認した。
「アルミン、赤の煙弾もう1発! 最終防衛ラインを敷く!」
「了解!」
アルミンが立っているのは、救護エリアより10m程敵の出現ポイントに近い位置だ。

パァン!

「2発目の赤の煙弾ですわ!」
「やっぱ敵か?!」
瓦礫のビル群をようやく超えた八百万たちは、炎の竜巻と赤い煙弾を同じ方向に見て足を早める。
彼女たちの上を、断続的な爆発音が追い越した。
「爆豪だ!」
「あいつの速さも相当だよな。俺たちが追いつけねえ!」

エレンはボックスからブレードを引き抜くと空へと掲げ、大きく息を吸う。
「総員、赤い煙が最終防衛ラインだ! 敵は一歩も近づけるな!!」
アルミンが3発目の赤の煙弾を、真上ではなく斜め上へ向けて撃った。
(あの煙弾は竜巻から離れていくから、煙が飛ばされないのか!)
手下を蹴り飛ばした勢いで振り返った緑谷にも、防衛ラインの線引きがよく見える。
周囲は喧騒と暴風であまりに騒がしい。
それでもエレンの声は、救護エリアの者たちにもはっきりと聞こえた。
「手の空いたヤツは手下を止めろ! 足の速い戦闘系は前衛に来い!」
あまり数は居ないだろう。
だが少なくとも、エレンを含め3人は対象者がここに居る。
ーー睨み据えた先、炎の竜巻の根本が不自然に揺らぐ。
つい、エレンの口許が笑みを象った。

「前衛各位、ギャングオルカにヒット&アウェイ!」

ワイヤーとガスの噴射でエレンが飛び出したのと、爆豪が上空からギャングオルカへ殴りかかったのは同時だった。
「No.10が敵とか聞いてねェぞ!!」
右手の爆発を相手が避けた先で、ミカサがブレードを振り被る。
「ッ、邪魔すんじゃねえ根暗女!」
防がれたミカサは逆らわず弾かれ、相手の射線を外れる。
敵が爆破した側のフィールドの壁を足場に、今度はエレンが背後からブレードを振り抜いた。
「爆豪、2秒以上留まるな!」
「アァ?!」
爆豪の口からは文句が出たが、持ち前の身体能力で爆破と同時に身体を捻り後退する。
ギャングオルカが人知れず舌打ちした。
「超音波で相手を落とすんだ。あそこの2人みたいになるぞ!」
あそこ、と視線で言われ、爆豪は初めて気づいた。
(あの轟が、)
倒れている。
爆豪とエレンが離脱した合間に、緑谷とミカサがギャングオルカへヒット&アウェイを繰り返す。



「…いやぁ、お手本みたいに優秀ですねえ」
ぽりぽりと頬を掻きながら、目良は試験終了を告げるブザーのボタンを押した。


晴れの日のウィステリアミスト

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2018.9.15
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