Sphere Distorted




<設定> 世界と用語

■世界観
進撃世界の『巨人』が『魔物』に置き換わってる感じ。
『魔物』イメージはデビサバとかデビチル。魔物を喚び出して魔物を倒す。
立体機動装置は直接的な武器として使用されている。

■『魔物』
人間でもなく動植物でもなく、『魔力』を生命力として生きている生き物の総称。
完全なる実力主義で成り立ち、基本的には知能の高い種族ほど上にくる。
『魔物』にとっての『人間』はもっとも栄養価の高い食物であり、また強い血族を残すに欠かせない。
系統は、まず人と同じ形をした種族かそうでない種族かで分かれる。
人型の魔物は、元々人と同じ形をしているか人型に化けているかでさらに分かれる。

■"dimidium(ディーミディウム)"
『魔物』と人間の間に産まれた者のこと。
『魔物』の血の濃さに関わらず、以下のいずれかに合致すれば人間から見て"dimidium"とされる。
・人間に有るまじき能力がある。
・身体の一部が『魔物』化している(常時、随時問わず)
・身に宿す魔力が、壁内で最大値と目されている魔力量を一定以上超過している。

"dimidium"が産まれる条件は2つ。
・人間と人型の魔物が性交渉を行う(どちらが雌雄か、人型か化けているかという条件はない)
・人型でない魔物が人間を食い、その体組織を自分の体内で己の血液と混ぜて別個体として精製する。

人間から見た"dimidium"は蔑視と過剰な畏怖の対象だが、魔物から見た"dimidium"は血族に引き込みたい戦力。
"dimidium"は純血より強い者が産まれる突然変異が多く、"dimidium"としての強さの度合いはリヴァイが理想形となる。
(完全に『魔物』に変化可能なのは、『魔物』である片親の力をすべて受け継いでいる証)
土台にくる能力値は元の種族の力と個体差で変わるため、下級の魔物が片親の場合は人間より少し魔力や身体能力が高い程度。
ゆえに壁内では下級の魔物を片親に持つ"dimidium"が、非常に肩身の狭い思いをしている。
戦力のみを求める調査兵団のみが、"dimidium"にとって唯一の安息地とも言える。

"dimidium"の本山は、ウォール・マリアから馬で20日程の距離にある街(仮に街Aとする)。

■街A
人類がどこにでも居た頃から存在する街。規模はシガンシナよりやや大きい。住人は多め。
初めに住み着いた人間が、偶然にも『魔物』と意思疎通が出来たらしい。"dimidium"発祥の地とも云われる。
初期からここに住んでいる者は、その後の子孫も魔物と契ったり"dimidium"と契ったり人間と契ったりしている。
ゆえに人間でありながら『魔物』の血も色濃く、壁内の人間に比べると物凄く寿命が長い。
また住民のすべてが『魔物』であり"dimidium"でもあるので、やたらとハイスペックな人間が多い。

■兵士
魔物を召喚出来る、もしくは魔物に対抗しうる立体機動装置の扱いを持つ者。
すべての兵士が管理用の腕輪の装着を義務付けられており、どこで活動し何を召喚したのかが管理されている。

■"Ars magna(アルス・マグナ)"
魔力を魔物召喚以外の方法で使用する、『術』の総称。
ほとんどの術が「防ぐ」「封じる」形になっている。使える者はあまり多くない。

■『TITAN』
種族として存在しているわけではない、存在自体が謎に包まれている『魔物』。
この魔物を喚べる人間は、ほんの数人しか確認されていない。
喚ぶ人間によりTITANの姿は違い、また特殊能力も違う。


<設定> キャラ

■エレン
街A出身の住人。『直系』と呼ばれる街Aの始祖の一族の1人。
「話を聞かない魔物が現れたらエレンに頼め」が合言葉なくらいに魔物に好かれ、また従えることが可能。
ただし、"好かれる"のレベルと方向性は魔物によってまちまち。
リヴァイといつ出会ったのか覚えていないが、とりあえず彼が傍に居れば無条件で安心出来る。

■リヴァイ
出身地不明の街Aの住人。エレンとは主従関係にあるらしいが、詳細は不明。
獣型の魔物の中でも頂点に近い『Gryps』の"dimidium"。(『Gryps』はグリフォンのこと)
"dimidium"としての理想形そのものであり、『Gryps』の中でも最強らしい。
エレン以外にあまり興味が無いので、人の話は聞いても言うことは訊かない。面倒臭い。

■アニ、ライナー、ベルトルト
エレンと同じ『直系』の一族で、エレンとは兄弟に近い。3人とも『TITAN』が喚べる。

■ミカサとアルミン
直系ではないが、エレンとは遠縁にあたる"dimidium"。エレンの幼馴染。
ミカサが使役する魔物はフレスベルグとガルーダ。突破力と速さは一級品。
アルミンが使役する魔物はセイレーンとローレライ。上級の魔物ですら歌で幻覚に捕らえることが可能。

エレンたちの年齢は、壁内基準で数えるとたぶん200くらい行ってる。


<設定> その他

■召喚
『魔物』を喚び出し、使役すること。
一定以上の魔力を使用し法陣を描くことで、『魔物』を自分の居る場所へ出現させることが出来る。
人類がまだ『壁』に閉じ籠もる前、人間と"dimidium"の共同研究によって編み出された。
基本的には対『魔物』の守護魔法であったが、現在では用途が多岐に渡っている。

召喚する者(召喚者とも言う)と召喚される『魔物』の間には、以下の制約がある。
・喚び出せる『魔物』は、召喚者の魔力量に左右される。
・一度に複数の『魔物』を喚び出すことが可能。
・召喚者の器量によっては、喚び出された『魔物』が召喚者を襲うことがある。
・同種の『魔物』が数多く居ても、喚び出せる『魔物』は同一個体となる。

■召喚法陣
『魔物』を召喚するために空(くう)へ描く魔法陣のこと。描き方には順序がある。
1)正円を描く(中央の円)
2)喚び出す対象である『魔物』を示す、象形文字を描く(中央の円の中に)
3)何も無い場所に『扉』を創るための、象形文字を描く(中央の円の周りに二重に、法陣を象る外円にあたる)
完成した召喚法陣には、基本的に余計な空白が存在しないことになる。
空白がある場合は失敗しているか、もしくは"空白を描く"ことが必要な召喚。
小さな円であれば描くものは少なく、大きな円であれば大量に描かなければ法陣は完成されない。
召喚を行う者は、如何に素早く召喚法陣を描けるかも問われる。

召喚法陣を素早く描く方法としては、以下。
・描く法陣をイメージとして自分の頭へ詳細に叩き込み、条件反射で描けるように訓練する。
・象形文字を組み合わせた新たな象形を創り、短縮して描けるようにする。
(創るには才能が必要。"dimidium"には『象形師』と呼ばれる職業が存在している。
 ただし新文字の検証には時間が掛かる。すでに存在する文字は誰にでも使えるらしい)
・喚び出す『魔物』に召喚を手伝ってもらう。

エレンの場合は3つ目。
記憶のない訓練兵時代でも、召喚に掛かる時間は誰よりも早かった。

■術師
"Ars magna"を筆頭とした、召喚以外の用途で魔力を行使する者の総称。
『壁内』において兵を纏める地位に付くには、魔力を持ち、かつ術を扱えることが必須条件とされている。

■『魔物』の心臓
生き物のもっとも根幹を成す、という意味では人間の心臓と変わらない。
『魔物』の生命たる魔力を創り出し、循環させる機能を持つ。
身体のどこにあるかは種族によって異なるので、急所を捜すことも対『魔物』には重要な戦略。
形は異なるが、何らかの結晶もしくは鉱物に見える。
多面体であったり球体であったり、色が付いているように見えたり向こう側が透けていたり。
人間が扱う刃物や素手でも、外気に晒された心臓であれば致命的な傷を与えられる。
いわゆる「風穴を開ける」要領で心臓付近の肉を抉るなり吹っ飛ばすなりすれば、人間でも倒せる。
ちなみに、種族差はあるが『魔物』の急所は心臓だけでもない。

■"dimidium"の心臓
片親の『魔物』の力がどれだけ受け継がれているかで、状態が変わる。
リヴァイのように能力を完全に受け継いでいれば、『魔物』と同じく結晶の心臓を持つ。
大抵は、半分が人間と同じで半分が結晶の心臓になる。赤くて軟らかい+キラキラしていて硬い。
人間の血が流れているため、心臓の位置は人間と同じく左胸(稀に右胸)にある。


2013.9.7/11.4

ー 閉じる ー