GIFT.4
調査兵団、入団式。
他の兵士たちが全員居なくなってから、分隊を預かるハンジ・ゾエは徐(おもむろ)に新兵たちへ言ったのだ。
『新兵はねえ、狙われやすいんだ〜』と。
もちろん性的な意味で、と有難い注釈付きである。
* * *
調査兵団へ入団して半月余り。
エレンは胸中で不味ったな、と零した。
初日にハンジの忠告を拝聴した第104期生の面々は、それぞれに危ないと思う者を1人にさせないようにしてきた。
自身が対象に入っていることが気に食わなかったエレンだが、周囲の意見一致により渋々従っていた次第だ。
そして今、運悪く…エレンにも非は無く…1人になってしまい、先輩兵士の1人に声を掛けられている。
「イェーガーは彼女居るのか?」
「…居ませんけど」
「じゃあ、好きな奴は?」
「はあ…。興味がある人なら、何人か」
井戸で水を汲み、顔を洗ってさっぱりしようと思っていたところだった。
井戸越しに声を掛けて来た兵士に見覚えはあるが、それだけだ。
この井戸は屋根が付いているもののため、日差しが遮られ影が心地良い。
「特定の相手が居ないならさ…、オレと付き合わねえ? イェーガー」
直球な人だなあと思ってから、エレンはその考えを改めた。
ここは調査兵団、壁外調査が己の死に場所になるかもしれない、何より死に近しい兵団だ。
迷う暇があるなら行動し、後悔しない選択が必要な場所であった。
(どうしよっかな…)
エレンが次に口を開くまでに、3秒。
その間にエレンが考えたことは、おそらく眼前の兵士には予想もしないことだ。
エレンはそんなことおくびにも出さず、困ったような笑みを作ってみせた。
「…良いんですか? 俺、リヴァイ兵士長のお手付きですよ?」
ハンジは走っていた。
食堂からリヴァイの執務室まで、それはもう全速力である。
ノックもそこそこに、扉をバァン! と押し開けた。
「ちょっとリヴァイ!」
「うるせぇ」
例によって書類の処理に追われていたリヴァイは、不躾な訪問者を両断に切って捨てようとした。
が、相手の眼差しがあまりに真剣で…平時には非常に珍しく…、投げつけようとした万年筆は握ったままだ。
ハンジはつかつかと彼の執務机へ近寄り、ダン! と両手を付いた。
「ちょっとリヴァイ! あなたひと回り違う子どもに手ぇ出してんの?! 犯罪だよ犯罪!!」
「あぁ?」
一体何の話だ。
怪訝な様子を隠しもしないリヴァイに、ハンジは眉を寄せた。
「えっ…まさかリヴァイ、噂知らないの?」
「噂?」
「そうだよ。今回入ってきた104期に、リヴァイお手付きの子が居るって」
相手は考えるまでもなく、エレン・イェーガー君なんだろうけどさ。
握っていた万年筆をへし折らなかった点は、褒められて然るべきだろう。
「…いちおう聞いておくが、なぜそうなる?」
ハンジはきょとんと首を傾げた。
「だってリヴァイってば、入団式のときずっとあの子見てたでしょ。私以外でも、調査兵団の古株は気づいただろうねえ」
えっ、まさか無自覚? 何それウケる!
(コイツ…後で削ぐ)
密やかな決意を胸に、リヴァイは万年筆を置いた。
「…で? 噂の出処はどこだ?」
「さあ? 私も食堂で聞いただけだし。まあ十中八九、エレン君にアタックして砕けた誰かの腹いせ…アレ?」
ハンジははたと気付く。
仮に、エレンに振られた誰かが居たことを真としよう。
下世話な噂で仕返し…逆ギレと言うのだが…するのに、わざわざリヴァイの名を使うだろうか?
(否、絶対使わないね)
我らが人類最強は仲間想いだが恐怖の権現であり、それは誰もが知る通りだ。
ならばなぜ、そんな噂が広まっている?
「…あのガキ、」
チッと舌打ちが聴こえ、ハンジは思考から戻る。
「もう良い。話は読めた」
「は? 読めたって何が」
食いついてくるハンジを、リヴァイは犬を追い払うように追い立てる。
「出てけ。邪魔なんだよ。ああ、戻るついでにジャン・キルシュタインを呼んでこい」
「はあ?」
生きた心地がしない。
ジャンは気を抜けば震えそうになる身体を叱咤し、敬礼を維持していた。
リヴァイは普段から目付きが恐ろしく悪く怖いのだが、今は明らかに機嫌も悪い。
原因が分かっているだけに、なお性質(たち)が悪かった。
「ジャン・キルシュタイン」
「は、はい!」
「てめぇは自分が呼ばれた理由が分かるか?」
「……薄々は」
「ほう」
細められた眼光に射竦められ、ジャンは悲鳴を飲み込む。
「ならば聞こう。俺が新兵に手を出しているという噂だが、出処はどこだ?」
ジャンは観念することにし、素直に答えた。
「エレン…第104期のエレン・イェーガーです。現場を見たわけではありませんが」
「言い切れる理由は?」
「噂に上がっている名前が、リヴァイ兵長だからです」
リヴァイの片眉が跳ね上がったが、言葉は発されない。
それを続けろという意味と取ったジャンは、再度背筋を伸ばした。
「リヴァイ兵長は調査兵団の要であり、また人類最強の兵士です。
貴方を恐れ尊敬こそすれ、貶めるに近い今回の噂を根拠なく広める人間はここには居ない」
新兵の自分が言うことではありませんが、と慎重に続ける。
「エレンを貶めたいのであれば、貴方の名前を使う必要はありません。
仮に自身の優位を示すために使う輩が居たとして、嘘だと判明したときのリスクを考えないはずがない」
リヴァイ当人からの制裁以前に、彼を慕う周囲の制裁に遭うだろう。
(だが現実は、兵長の周りの人間が何の行動も起こしていない)
地下街で培ってきた人間観察の腕を、ジャンは生半可なものではないと自負している。
周りは"起こさない"のではなく、"起こせない"のだ。
自分を見据えてくるリヴァイは、未だ何も言わない。
「…噂の流れ方を、兵長はご存知ですか?」
「噂の流れ方?」
「根も葉もない噂は、一週間もすれば消えます。嘘だけで人を騙すことが難しいのと同じで」
情報を釣るために、嘘の噂を流すことはままあった。
そこで必要なことは、信憑性を持たせることだ。
リヴァイの発する剣呑とした気に、じわじわと殺気が混ざり始める。
「…何が言いたい?」
ジャンは背に冷や汗を流しながら、毅然とリヴァイへ対した。
「9割がたエレンが流したであろう噂が、一週間以上過ぎた今も消える様子がない。
つまり、もっとも否定すべき貴方の態度に、信憑性を持たせるものがある」
心当たりがあるんでしょう?
皆まで言わずとも問われ、リヴァイは言葉の代わりに舌打ちを返す。
「もう良い。下がれ」
ホッとした空気を僅かだけ醸し出し、ジャンは扉に手を掛ける。
「…ついでに聞くが」
ビシリ、と自身の身体が固まったことを自覚したジャンに、もう一度リヴァイへ向き直る以外の選択肢はなかった。
「エレンが罠を張るとしたら、どこだ?」
おい、とジャンは胸中で毒づく。
(これ以上俺を巻き込むなよ、エレン)
明るい空の下で日常的な騙し合いが要らないというのに、何だか地下街と変わりない日常だ。
今度こそリヴァイの執務室を退室し、ジャンは重い溜め息と共に首を捻った。
* * *
エレンが好む時間帯は、黄昏時である。
空が茜に染まる様だとか訓練の終了時刻であるとかいろいろあるが、最大の理由は"今までの仕事柄"だ。
ひとり宿舎の端、空き倉庫扱いとなっている一角へやって来る。
影が伸びていることで存在を感知されていると、気づいていないのだろうか?
複数の影を背後に認め、エレンは人知れず口角を上げた。
目的の部屋に鍵が掛けられていないことは確認済みだ。
少し迷ってから扉を開き、閉じる。
埃の被った棚と段ボールが主な住人たる部屋の中、若干奥まった位置にあった手頃な段ボールに手を掛ける。
ガサゴソと中身を確認していれば、閉じた扉がガチャリと開かれた。
「イェーガー、何をしてるんだ? こんな倉庫で」
エレンはゆっくりと振り返り、声の主を見てぱちぱちと目を瞬く。
「えっと、前にお話しした方ですよね?」
相手の兵士はまぁな、と適当な相槌の後、部屋へ足を踏み入れた。
あと2人程居たはずだが、外に潜んでいるのだろう。
立ち上がりエレンが目を合わせたタイミングを見計らって、相手はまた口を開いた。
「イェーガー。お前、アレ嘘だろ?」
エレンは首を傾げた。
「アレ、というと?」
「とぼけんな、オレの告白を断った文句だよ。
"リヴァイ兵長のお手付き"なんて、大胆な嘘付きやがって」
近づいて来られる分だけ、エレンは後退する。
程なくとん、と背が壁に当たった。
「新兵だから優しくしてやろうと思ったのにな。もうヤメだ」
エレンよりも若干上背のある男の手が、エレンの衣服に掛かる。
(やっすい台詞だなぁ)
なんてエレンが考えているとは、やはり思い付きもしないだろう。
ジャンが候補に上げた箇所は2つ。
いずれも倉庫もしくは物置扱いになっている、宿舎の外れと離れの一角だ。
内、離れの方はハズレで、リヴァイはくるりと踵を返し宿舎の西の外れへ向かった。
…エレンは黄昏時を好むらしい。
その時間帯がもっとも人の記憶に残りにくく、何事かの細工にはもってこいなのだと。
迷いなく最後の廊下を曲がれば、西日の照り付ける先に2人の兵士の姿があった。
「そこで何してる?」
声をぶつければ、2人の肩が大袈裟なほど跳ねた。
「リ、リヴァイ兵長?!」
「新兵の世話でどこも手が足りてねえってときにサボリとは、大層なご身分だな」
実際、その通りだろう。
言い訳を吐こうとした口は閉じられ、リヴァイは己が来た方向へ顎を杓った。
「さっさと行け」
「は、はい!」
走り出そうとした片方が未練がましく閉じられた倉庫に視線を投げ、リヴァイはああ、と呟いた。
「お前らがエレンを輪姦しようとしたことは、特別に見逃してやる」
思わず振り返った2人の兵士は、目の当たりにした。
銀灰の冷たい瞳の奥に、明白な殺意が灯る様を。
「…二度とエレンに近づくんじゃねえ」
地を這うような警告に、敬礼する他何があったろうか?
襟ぐりに掛かった指先がエレンの服の止め紐を外し、素肌に触れる。
自分のものではない体温が鎖骨から胸へと滑り、あまりの気持ち悪さに全身の毛が逆立つ感覚を覚えた。
「…っ、きもちわる」
言い捨てるが早いか、エレンは完全に油断している男のみぞおちへ膝を蹴り上げた。
息を詰め揺らいだ男がたたらを踏み、エレンから1歩離れる。
ヒュンッ、と微かな音で何かが眼前の男の首に巻き付き、一瞬後に男の身体は反対側の壁へと叩きつけられた。
廊下にいた2人を追い払い、リヴァイは倉庫の扉を静かに押し開ける。
途端にむわりと広がった埃っぽさに眉を顰め、人の気配を探す。
差し込む西日でそれなりに明るい部屋の中、秩序なく積まれた箱と棚とその他。
扉に手を掛け1歩踏み出した先、棚で影になった部屋の奥にその光景はあった。
…壁際へ追い詰められたエレン。
その衣服の襟口をはだけさせ、無遠慮に手を這わせる男。
手を掛けた扉がミシリと軋んだ。
しかし、苛立ちを隠さず口を開こうとしたリヴァイよりも先に、エレンが動いた。
嫌悪の眼差しも顕に男の腹部へ膝打ちを食らわせ、たたらを踏んだ相手の首へ自身の右手を向ける。
すると一瞬で黒い紐のようなものが男の首へ巻き付き、瞬きの間にその身体はリヴァイの正面、エレンの居る側から反対の壁へと叩きつけられた。
ダァン! とそれなりに大きな音がしたが、ここまで来る間に誰の気配も無かったのだ。
誰かが聞くこともないだろうとリヴァイは決めつける。
衝撃に咳き込みずるずると座り込んだ男へ近づき、エレンは床に落ちたその右手を踏み付けた。
ブーツの踵でギリと捻じれぱ、男の口から言葉にならない悲鳴が上がる。
「この指の骨を砕けば、アンタは兵士として無能になり下がる。指1本でも致命的」
右の手首を軽く振り、エレンは"Schatten Schlange(シャッテン・シュランゲ)"を収めた。
「選ばせてやるよ。どの指が良い?」
あれは『獣』だ。
底辺の闇を知り、ゆえに牙も爪も隠す能がある、獣。
「"それ"がお前の武器か」
エレンの服の袖口から覗く、銀色を放つ金属。
およそ3年前、地下街で初めて相対したとき、リヴァイをも引き下がらせたもの。
唐突に声を投げたリヴァイに驚く素振りもなく、エレンは右手をこちらへ向けてきた。
「そうです。"Schatten Schlange"って言って、俺と師匠(せんせい)だけが使える武器」
リヴァイがほんの僅かな風を感じた刹那、ガンッと己のすぐ左横…ちょうど首の高さ…に何かが突き立った。
横目で確認すれば、立体機動装置のアンカーに似たものが黒い鞭のような帯に固定され、エレンの右手首の金属と繋がっている。
「…凶器だな」
射出速度は、立体機動装置のワイヤーよりも速かった。
瞬く間に"それ"はエレンの手元へ消え、エレンは笑う。
「商売道具なんで」
その言葉を鼻で笑い、リヴァイは部屋の中へと足を進めた。
「で? てめぇの武器で万全装備の癖に、何わざわざ触らせてやがんだ」
エレンは兵士の手を踏みつけていた足を引いた。
引いた足を振り上げ男の右肩と鎖骨の間をガツリと蹴り付ければ、呻き声が上がる。
そこで興が冷め、エレンはこちらを見上げようとして失敗している男から離れた。
「女にはあるけど男には触られたこと無かったんで、興味というか」
「ほう?」
明後日の方角を見ていたエレンは、リヴァイの腕が伸びてきたことに気付くのが遅れた。
胸倉を掴まれたと同時に強く身体を引かれ、エレンはバランスを崩す。
間近に銀灰色が映り、目を見開いたときには遅かった。
「…っ、あ」
しまったと思う間もなく口付けられ、容赦なく口内を蹂躙される。
「んんっ、ふ…ぁ…」
縋るものを探してリヴァイの腕を掴んでいた指先から、力が抜けていく。
生理的な涙で潤み始めた金色を一瞥し、リヴァイは十分に堪能してからエレンの唇を解放した。
「…相変わらず下手クソだな、てめぇは」
エレンは左手の甲で口元を隠しながら、揶揄混じりに言ってきたリヴァイを睨み付ける。
「余計なお世話です。前にも言ったじゃないですか。俺、そっちにはあんま興味無いって」
どうでも良いとばかりに、リヴァイはエレンの胸倉を掴む指先に力を込めた。
「コイツは、」
リヴァイが徐に口を開く。
「俺が半年掛かって首根っこ引っ掴んで調査兵団(ここ)に入れたんだ。
そう簡単に手ぇ出されんのは面白くねえ」
眇められた眼(まなこ)はエレンから外れ、彼の斜め後方へ据えられた。
そこには身体ダメージを押して立ち上がったものの、リヴァイの行動に呆気に取られ立ち尽くす兵士の姿がある。
(あれ、まだ居たんだ)
興味が無くなったので忘れていた。
エレンが関心無く見遣った先で、目に見えて青褪めた男は痛めた箇所を庇いながら出ていく。
「おい」
ハッと目前へ意識を戻せば、相変わらず不機嫌にしか見えない面差しとぶつかる。
リヴァイは盛大に舌打ち、エレンへ宣告した。
「エレンよ。てめぇは今晩、俺の部屋に来い」
ギクリ、とエレンの表情がこわばる。
「えっ…。今のキスじゃ駄目ですか」
リヴァイはようやくエレンから手を離し、その言を切って捨てた。
「はっ、んなもん釣り銭程度にしかなりゃしねえよ。人の名前で噂流して憂さ晴らししやがって」
あれ、バレてる。
エレンはきょとりと目を瞬いた。
『俺が憎いのは『人間』だ。巨人じゃない』
ここに居ては、エレンが憎い人間たちは始末出来ない。
その苛立ちも込みの現状であったが、どうやら見透かされていたらしい。
くるりとエレンへ背を向け、リヴァイは埃臭い倉庫からさっさと脱出する。
視界から彼の姿が消える直前、その銀灰はエレンの金色を射貫いた。
「てめぇのその武器も黙認しといてやる」
ただし、覚悟しておけ。
リヴァイの影が曇り硝子の並びから消えるまで、エレンは彼の姿を凝視していた。
影が消え気配がさらに遠ざかってから、ほぅと息を吐く。
「…ほんと、執念深い」
地下街での"鬼ごっこ"を思い起こさせる、あの眼差し。
あれは舌なめずりする獣のそれだ。
「俺、男なんだけどなあ。男で処女喪失ってどうなんだろ」
他人事のようにからりと笑って、エレンも倉庫を後にした。
(でも、)
エレンの機嫌は悪くない。
なぜなら、
「賭けは俺の勝ちですね、"リヴァイさん"?」
顕にされた数々の欲。
エレンに向けられたそのすべてが、リヴァイの敗北を意味しているのだから。
(そのために流した噂だって気付いてそうだけど。まあ、もう遅いし)
ジャンに言わせれば、初めから勝負の決まっている賭けだ。
生憎とエレンは理解していないが、リヴァイがエレンを捕らえようと決めたその時点で、この勝敗は見えていた。
賭けの対象を知るのは当人たちのみだが、どちらにせよ碌なものではないだろう、とはエルヴィンの談である。
* * *
後日。
壁外調査まで1ヶ月を切り、新兵の正式な所属班が決定された。
精鋭中の精鋭と謳われるリヴァイ直属班…通称リヴァイ班…へエレン・イェーガーが配属されたことは、誰もを驚かせた。
驚き以外のリアクションを見せたのはエレンのスカウト主たるエルヴィンと、リヴァイを指差し大笑いしてみせたハンジである。
後者には漏れなく、リヴァイの鉄拳ならぬ鋼鉄の蹴りがお見舞いされていた。
そして初めての後輩を迎えたリヴァイ班の面々は、後にこう語る。
流れた噂は、おおよそが真実であったと。
GIFT:
人目を惹く(英)/ひと目で3年の持続性(独)
--- GIFT end.
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2013.7.20
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